新入社員研修の内容には外部講師では教えられないことがあります

社風は明文化されていません

新入社員研修のカリキュラムはパターン化されているので、外部講師に依頼することが多い研修です。服装のエチケットやビジネスマナーなどは、躾の厳しい会社で長年経験してきた人に講師として語ってもらったほうが効果的です。ただし、どうしても社内の人間でなければ教えられない内容もあります。その一つが「社風」といわれるものです。社風とは、創業以来培われてきた空気のような存在です。その一部が社是や訓示となって伝わっていますが、言葉で表現されているだけではありません。創業経営者がやってはいけないことを厳しく言い伝えたことが、伝統となって組織の中に残されていることがあるのです。例えば、「社員はいかなるところでもサングラスを掛けてはいけない」という会社もあります。これは服務規程には掲載されていませんが、社員は規律として守り通しているのです。

組織の仕組みは自社でなければ教えられません

組織というものは、一朝一夕で作られるものではありません。しかし、これから組織の一員として働く新入社員にとって、組織がどのようにして作られてきたのかを知っておくことは重要なことです。この講義内容は外部の人たちには教えることができません。また、内部の人であれば誰でもよいというものでもありません。適しているのは、人事に長く勤めてきた人か、組織の長である社長が話すものです。組織は人材の評価に大いに関係しているからです。会社の歴史は順風満帆で今日があるわけではありません。都度、危機を救った人がおり、その人の歴史を話せる人は少ないのです。

社員研修は、もっと良い仕事ができるようになるために設けられている研修です。したがって、研修を行うことによって学びを深めることができ、さらに充実して仕事に取り組めるといえるでしょう。